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2006年07月17日

◆「おねえちゃん、テレビ消して!」-テレビとのつきあい方-

我が家では、小2の息子の勉強部屋はまだありませんで、テレビのあるリビングに机がおいてあります。

小2の息子が、そこで宿題をするにあたって、中2の姉に向かって、みごとにこう言い放ったものですから、これはたまりません。姉も、これには「参った」という感じでテレビを消してくれました。

私たちが言っても、なかなか聞かない長女ですが、6歳年下の弟から言われたのは効果があったようです。

テレビとの付き合い方が非常にむずかしい時代です。

情報は得ておかないと、大人も、子どもも、仲間や友人との話題づくりに困る場合もありますし、かといって、見すぎると、自分を見失ったり、また、低俗な情報に流されたり。

「子どもには見せたくない」という番組がいかに多いか。テレビ局の人たちは、子どもたちの教育に無関心な人たちが多いのだろうな、と思わざるをえません。

青少年の犯罪、生きる力の低下もテレビの影響が大きいと、私は思ってます。

家族には「テレビばっかり見よったらバカになる」とも時折言っております。

PHP新書の「誰がテレビをつまらなくしたのか」(立元幸治著)の中で紹介されていた作家の柳美里さんの次の言葉は本質を突いてます。

「私はテレビをほとんどみない。たまにスイッチを入れると、どのチャンネルも、似通ったクイズ番組、陰惨な殺人事件をブラウン管を通り過ぎるただのパレードにしてしまうニュースショー、若者に媚びているドラマばかりで、すぐに消したくなる。テレビの画面に映る人物には匂いがなく、体温がないので、大量生産のぬいぐるみのようだ。私は彼らと真剣に向き合う気にならない。これからも、テレビ番組の制作者が、一人の人間の馬鹿な部分だけを相手にして、視聴率ばかり気にし続けるのなら、私はテレビを捨てようと思う」(TBS調査情報)

「ここぞ」というときは、スイッチを切ってしまう主体性を確立することが必要だと思いますし、親がその範を示したいと常々心がけています。

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ちなみに、この本の中で著者はいくつかの提言を行っています。

①ローカル局が制作した良質なドキュメンタリー番組を、キー局で放送し、多くの人が見れるようにすること。
②視聴者が民放の放送基準(今のテレビ番組はほとんどこの基準にあってない)を読み、学び、テレビ局に対し、もっとメールなどで発言する。
③各局の番組審議会の討論内容を情報公開する。
④ノーテレビデー、テレビの休日を設ける。 など。

特に④の「テレビの休日」には大賛成ですね。

1974年、フランスのブルターニュ半島のテレビ局が過激派により破壊されたとき、以降1年間、この地方の130万台のテレビが映らなくなりました。

そうなるとどういう現象が起こったか。

①小学生が風邪をひかなくなった。テレビを離れて外であそぶため。
②結婚式のパーティーが長くなった。村の人々の交際にさかれる時間が増えた。
③本屋の収入が増えた。みんな本を読むようになったから。
そこで、ある牧師は「私は魔法を破りました。いまや人生を発見したしたのです」と語ったそうです。

「週1回はテレビを消そう」という世論が視聴者側から盛り上がっていくと日本もかなり健全な社会へ向かいだすのではないでしょうか。

  


Posted by 鷹司 at 03:46Comments(2)日記